ガンダム00 イノベイドのこと

私の周りには、ガンダム00にとてもハマってる!っていう人はいない。

一応、好きだと言ってくれた友人もいたが、熱く語り合えるほどではなかった。

現在はSNSを見ていると勿論ガンダム00愛に燃えている人も見かけるが、

私自身が身バレを恐れて鍵付きアカウントにしているせいで繋がれてなかったりする。

 

そんな前置きは置いといて、だ。

私がガンダム00でよく考えていることは、イノベイドと劇場版では名前を明かされること無くエピローグに少しだけ出てきたE・A・レイのことだ。

今回はイノベイドのことについて書こうと思う。

長文で、思いついた順に書いてしまうため、内容にまとまりが無いと思われるが、仕方ないと思って大目に見てほしい。

 

イノベイド

ティエリアは、「イノベイターの出現を生み出すために、人造的に生み出された存在」であるとリボンズに語っていた。

ガンダムWikiでは「イノベイド」という単語はイノベイターに模造という意味の「イド」を加えて作られた単語であることが表記されている。

 

正直、私はこのWikiの情報を知るまでは、「イノベイド」という単語が英語で言うと「革新させる」という意味なのではと考えていた。

英単語の動詞は過去形になることで、「~だった」という意味とは別に「~させる」という意味になったりするからだ。

だから、私はこのWikiの情報を見て、なんだ…違っていたのか…と意気消沈していたりしてなかったりする。(あくまで自分の妄想に等しい考察だから、公式と違うことは予想出来ていたはずなのだが、心の何処かでそうだと信じていた)

しかし、「模造」という言葉の響きにリボンズが不満を覚えたことは想像に難くないとも思う。

言ってしまえば「イノベイターの偽物(紛い物)」という意味にもなるからだ。

 

そんなイノベイドなのだが、ある日ふと思い立ってからずっと頭から離れないことがある。

それは姿などが何もかもそっくりでは無いといえ、イノベイドを造ることはクローンを造っているのと同じ状態になるのではないか、ということだ。

別に私はそれで倫理観がどうのなど言うつもりではない。

ただ、ガンダム00の世界でそういう考えに至った場合、世界から見て(特に人間社会から見て)イノベイドがどういう見られ方をするのか、ということについて気になった。

しかし、本編でも劇場版でも、イノベイドに関して不快感を示すような人物は現れなかった。

イノベイド達に対する見方は、一種の端末だという捉え方か、特に初対面だと髪型が少し違うだけで顔が全く一緒であるということに対する驚きだ。

端末、という捉え方は私の覚えている限りだと、劇場版で航空母艦ソレスタルビーングの調査に携わっていた地球連邦の技術士官がそう端的に説明し、その後ヴェーダについて詳しく説明してくれた。

 

『「彼らはヴェーダの生体端末《イノベイド》です」』(小説版P88から引用)

同じ顔ばかりいると不思議がっていたパトリックに、その技術士官は "笑みを浮かべながら" そう言ったのである。

そういう訳でガンダム00の世界では、イノベイドは概ね受け入れられているような気がする。

それは生体端末という存在であるから、クローンという生物の生き写しではないという考えがあるからなのか、それとも

"彼らは人間の遺伝子、細胞から造られている"という事実が認知されていないからなのか。

少し判断が難しい。

 

私達視聴者、読者は、言わば神の視点でアニメ、漫画、小説を見ているため、そこで喋っているキャラクターが知らない情報まで知っていることがある。

だから、ガンダム00をよく見ている、知っている人にとっては、イノベイドが「元は人間の遺伝子から造られている」なんていうのは知っていたりする。

そして先ほどの技術士官はイノベイドのことを生体端末だと言い、ヴェーダが彼らから情報を収集し統括している、といった旨を話しただけで、イノベイドがどのように造り出されているか、というのは何一言も口にしていないのだ。

そういう訳で、イノベイドが世界に受け入れられているのかどうか、少し曖昧な面もあるなぁと思ったのが個人的なところだ。

 

 

ここから先は妄想癖者である私による妄想なのだが(今までも妄想に等しい考察ではあったと思うが)

高河ゆんさんのガンダム00漫画「In those days」でリボンズが主役の物語が載っている。

その中で生前のイオリアの傍にリボンズがいる描写がされてあったコマがあった。

高河ゆんさんは「自由に書かせてもらった」という前置きをしているのだが、この描写から見るに、リボンズは200年以上、世界を見てきたことになる。

そんな彼が初めて造り出された時、人の遺伝子をサンプルに細胞を一つ一つ組み合わせて造られるイノベイドという存在に、イオリアと遺伝子を提供してくれた人以外の周りの人間はどういう反応をしたのだろうか。

称賛?興味?もしくは、嫌悪感?

私は、そんなことを考えたりして、物語を膨らませていたりする。